2014年9月8日月曜日
富岡音楽祭2014、無事に終了〜
さて、今回わたくしは完璧裏方さんとして(笑)音響のお手伝いをさせていただきました。下仁田の孫溺愛ギタリストの「はぐさん」と二人でミキサーのフェーダーをいじくっておりました。(お孫さん、目に入れても痛くないんでしょ!と聞いたら「いやぁこないだ指を目に突っ込まれたら痛かったよぉ〜」と申しておりました(笑))
実際にライブでミキサーを操作するのは初めてですが、録音などで使っていますから、ライブならではの気の使い方や操作、チェックするもろもろなどすごく勉強させていただきました。ありがたいことです。
やってみて強く感じたこと...
いやぁ〜よくミキサーさんは第三のメンバーとか聞きますけど...
本当にそうだな、と(笑)
思えば、私、今までステージで弾いたりさせてもらって、いいミキシングだなぁと尊敬できる方は当然のごとく「音楽をものすごく理解している人」な訳です。そして「人間としても尊敬できる、気配りのできる優しさ、そして時には厳しさを持った人」なんです。
私やはぐさんの場合、出演者の多くがよく知っているミュージシャンであり気心も知ってるしそれどころか「こいつの音は丸いから」「こいつのこのギターはハイが出るから」なんてことまで知ってたりして(笑)、だからミキシングも予測して動けたりして。
まさにリアルタイムで調整していく中で「この曲はここでギターソロだよね?目立ちたいよね??」というプレイヤーの気持ちもわかっちゃったりするので。
ソロやる人のフェーダーをこれでもかと動かしてましたよ(笑)。
んで、ああそういうことなんだなぁと。聴く人達がどんな音を望んでいるのか、演奏する人がどんなステージを望んでいるのか。
それを真剣に考えていた、ミキサーだけじゃなく音響に関わる人達の仕事はやはり本物なんだなぁと。
私ももう長く音楽やってきてまして、いろんな音響さんとご一緒させていただいて、中には音楽をあまり深くとらえられていない方もいるし、素人相手に高圧的に接してくださる方、難しい技術やルール、セオリーをガチガチに固められていて話も聞いていただけない方などなどいらっしゃいましたが、やはり自分がそれまで音楽をやってきた中で、人に対してその経験や技術をどう役立たせてもらえるか真剣に考えることは非常に大事ですよね。
尊敬できるエンジニアさんは共通してそういう人でしたね...結果、大きな違いが現実に出ます。出る音も、プレイヤーの演奏のしやすさも。お客様からの評価も。まさに一緒に音を出している感がありました。真剣であるがゆえにダメだしされたりした記憶もあるけど(笑)。
もちろん音楽に限らずどんな仕事でも共通していることです。仕事だからもちろんお金のやり取りはありますが、だからこそ真剣に関わろうとするのがプロなんだと思ってます。
なんかそういう素晴らしい音響さん達を思い出しました...ありがとうございます...
今までは私はギターを弾いたり作曲したり音源作ったりしてきましたが、そういう音響の方面はノータッチだったんです。そちらにはそちらの責任を持った方が誇りをもって作業している訳で、俺なんかが生半可な気持ちではミキサーなんていじれないと思ってまして。それを勉強している暇があったらギター練習しろ、作曲しろとか言われそうで(笑)。
でも時代は変わりました。作曲したら自分で編曲して録音してミキシング・マスタリングまでしなきゃならなくなってきましたから。
そしてライブ音響もたとえばイベントライブするのに自分で機材そろえてある程度まで自前でできるようになってきました。機材は高性能で安くなりましたから。
そんなこんなで、「必要にせまられミキシング修行中」の私だったので今回お声をかけていただいたのですが、こりゃやってよかったなと。すごく勉強になって貴重な体験させてもらいました。
今回演奏された方々はみな素晴らしかったです。上手いという言葉が適切なのかわかりませんが、それぞれがちゃんと音楽していました。真剣だったし、伝わってくるものを感じて胸が熱くなりました。ロックバンドも歌謡曲も、民謡も尺八も三味線もブラスバンドもすべてがです。
「あれ?今日は弾かないんですか?」なんて言われたりしましたが(笑)、今の自分にできること精一杯やってみた一日です。大満足です。本当にありがとうございました。