2015年2月13日金曜日

MOTU、Track16を使用してみて

 さて、Track16。前回ブログに書いた通り、最新ドライバにしたら動作が不安定になり、製品付属CD内の古いドライバに戻し復活。とりあえずそのまま使ってみているがいまのところ安定して使えている。

こんな感じでマウスのすぐ右に置いてボリュームを操作したり。
もちろん真ん中の銀色の丸を回してボリュームが変わるわけだが。
アウトプットは、モニタースピーカーへのMAIN OUT、2系統同じ出力内容の標準/ミニプラグ二つのPHONE OUT、そしてANALOG OUTがある。それぞれをTrack16のボタンを押して切り替えてボリュームを操作する。例えばモニタースピーカーの音量を操作するにはTrack16のMAINボタンを押してLEDを赤から緑に点灯させ(この状態でMAIN OUTがアクティブということになる)ボリュームを回せば音量が変わる。ボリューム・ノブをクリック(カチッと押す)とミュートし、もう一度クリックするとミュート解除。ミュート中はLED緑が点滅して教えてくれる。PHONEに切り替えて同じ要領でPHONEも操作できる。

 写真ではMAINをミュートし、PHONEでモニターしている状態なので左から二番目のLEDレベルメーターが上下動きながら光っている。もちろんMAINミュートを解除しボリュームを上げれば右のMAINのLEDレベルメーターが動く。メーターは左からの3つは上に白文字、下に青文字が表示しており、METERSボタンで白と青を押す度に切り替えて、白文字か青文字のどちらのメーターを表示するか切り替える。
 つまり写真で光っているメーターのPHONESは青文字でMETERSボタンも青く光っている。この状態でMETERSボタンを押すと白く光り、PHONES青文字の上に書かれている白文字のGUITAR INのレベルを表示するようになる。

 入力のほうはと言えば、GUITAR INであればGUITAR 1、もしくはGUITAR 2インプットにギターからのシールドを接続し、Track16のGUITAR 1/2ボタンを押し、ボリュームを上げていけば入力レベルが上がる。
 MIC 1と2も同様に入力レベルを調整。それぞれボタンにVとPのLEDがあり、Vは48Vファンタム電源をON(ボリュームボタンを2秒ほど長押しでON/OFF)、Pは-20dbPADで、ボリュームノブをクリックでON/OFF。

 ちなみに本体はそこそこ小さく机上で便利に使えるけど、出力・入力のいくつか、MIDI IN/OUTや電源アダプタなどを接続する為にごっついブレイクアウトケーブルなるものを接続し、目立たない所にトグロを巻いて置いておかなければならん。
いままでScarlett2i4のOUTからアナログミキサー、そしてモニターへ繋いでいた。ヘッドフォンはミキサーからだったり2i4からだったり。決して2i4でのモニターも悪い音ではない。でも若干、Track16のほうが当然と言えば当然なのかもしれないが、クリアで分離感のある音で、さらに聴こえてくる情報量が多く(こんなふうに聴こえるのかぁと感心した)、Track16でミキシングできるし、レイテンシーを気にすることももうあまりないのでミキサーを片付けてTrack16のMAIN OUTからモニタースピーカーに直接続したせいもあり、スピーカーからの音もちょっとちょっと!と思うくらいクッキリ。うぅ、今まで気が付かなかったアラが目立つ...くらい。やはりアナログとデジタルの差も大きいんだな。音の好みがどうこうと言うよりも、制作する者としてはクリアにモニターして作るのは必要なんだろうなと思った。もちろんラジカセとかカーステとかでも聴いて最終判断するほうがいいでしょうし、作業部屋にデジタルもアナログもいくつかのスピーカーで聴き比べできるならそれに越したことはないし。

 レイテンシーの問題、と言えば...

 主に自宅でする録音の場合、ボーカルかギターかに絞られる。
今までアナログミキサーで、DAWに出力する回線と、ダイレクトにモニターに回す回線とに分けていたことでレイテンシーを回避していた。やはりDAWのエフェクト・プラグインで加工した音をモニターすると音が遅れて聴こえてまともに演奏できなかったからだ。

 しかし、ギター録音に関してはLine6のPOD STUDIO GXインターフェイスとPOD Farmというエフェクト・ソフトをスタンドアロン使用することで、好きな音色でほぼゼロ・レイテンシーでモニターできるようになり(しかもエフェクト掛け録りはもちろん、ノン・エフェクト音も録音できて後々DAWでリアンプもできるし、リアンプに使うプラグインはPOD Farm以外のプラグインも使えるし)、

 ボーカル(マイク)録音に関してもMOTU Track16インターフェイスとCue MIXソフトウェア上のミキシングでゼロ・レイテンシーのモニターが可能になった訳だ。Cue MIXでのモニター返しにはリバーブ、コンプ、リミッター、EQをかけることもできる。ギターもノン・エフェクトでモニターするのならTrack16のGuitar INで録音すればいいし、Line INにはハードのシンセ音源を接続しっぱなしにしておけばいい。

 これでアナログ・ミキサーがいらなくなったという事です。さらに防音ブースへのモニターとしてPhone出力2つのうち一つを回してあげればいいし、ブースのマイクとブース外にもマイクを用意すればトークバック機能で、声のやり取りもCue MIX上の設定で可能。