2013年3月23日土曜日

トラックのドライバーさんへ

 知人(と言っても一度しかお会いしたことがない)がトラックに追突された事故で亡くなったそうだ。
 俺はライブのイベントで(こちらは音楽、彼はお笑い芸人)一度だけご一緒させていただいて、終わった後に一声かけあっただけだったけど、まだ若く、そして夢に向かって一生懸命な姿はまわりのみんなに愛されていたし、俺もその彼を見て心から「いい生き方してるな」って思ってた。
 死んだら終わりなんですよ?

 自分もトラックに追突されたせいで、今後の人生に影響が残る身体になってしまった。亡くなった彼が他人事にはとても思えない。俺はいま生きているけど何かがひとつ間違えば死んでいたかもしれない。
 そりゃ落ち込んだりもした、俺も。できなくなってしまった事がある。それもできるように体が回復する見込みは無いと医者には言われてしまった。奇跡でも起きなければね。
 歩くことはできるようになった。が、長時間は歩けない。痛みも絶えずある。そして腫れる。
 いつか、大型バイクの免許を取って乗りたかった。
 ゴルフも社長に勧められてバックまでもらって、本当にこれから始めようとしていた。
 公園を仕事の合間に散歩するのが好きだった。
 観光地に行っても、歩き回るのが好きだった。
 長時間、車をドライブするのが好きだった。
 ライブでギターを歩き回りながら弾くのが好きだった。
 いつか、会社から胸を張って独立して電気工事の会社を作ってバリバリと働き、お客さんに喜ばれる仕事をしたいと思ってた。
 全部がこの先、以前のようにできる日がくるのかまったくわからない。全部奪われてしまった。
家族や友人などの手前、俺の落ち込んだ暗い顔は心配かけるし不安にさせるからなるべくしないようにしている。
 それでも亡くなった彼に比べれば、命があるだけマシだったんだな。




 先日、会社から車を運転して帰っている最中に4tくらいのトラックに後ろから煽られた。
もう勘弁してくれ。怖いよ!何か恨みでもあるのか?



 俺の知人にもトラックのドライバーはいる。全てのトラックドライバーが危険な運転をする訳じゃないのはもちろんわかっている。
 でも、普通の乗用車だって軽自動車だって、人にぶつかれば怪我させるし、簡単に命を奪ってしまう。トラックなどの大きい重い車だったらブレーキもなかなか効かないし、衝突の衝撃もはかりしれない。
 どうかトラックのドライバーをしている方々、そういう危険な物を動かしている自覚をしっかり持っていてください。
 そして運送会社のお偉い方々は、ドライバーに対してしっかりと教育して、危険性を警告し続けてください。
 あと、最近は一般車に安全装置(自動停止補助や、フロントガラス部のエアバックなど)が充実してきましたが、大型車に対して安全装置を充実もしくは義務化してほしい。
 頼むから。



 若くして亡くなってしまった彼が、やすらかに眠れますように。

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