おひさしぶりっす!
最近仕事が忙しかったので、体調もイマイチでした。まだ事故の影響もありますのでね。台風も今年はひどいからそのせいもあるかもしれませんね。
さて、もちろん今まで長くギターをやってきて、エレキだけじゃなくてエレアコとかも弾く機会がありましたから、何本かアコギを所有しているのですが、なんとなくオクターブ調整から逃げておりました。素人にはちょっと敷居の高いものだなぁと。じゃあプロにお金を払って頼んだらいいじゃないか(笑)。でももったいない、いつか自分でやってみようと思いながら...数年放置が続いてました。
これじゃイカーン!
やはり解放弦でチューニングしても高音フレットで弾くほどに音は狂っていく!、とくにG弦(3弦)がひどい。いままで実はG弦だけ、5フレットとか7フレットを押さえた音でチューニングしてました。あまり解放弦を使わないので(笑)。
いよいよチャレンジしてみようかなと。
まずはちょうどステージで使う機会 があったので、ゴダンのデュエットナイロンというギターをオクターブ調整してみる。
ちなみにこのギターはナイロン弦、いわゆるガットギターとかクラシックギターと呼ばれるものをエレアコにした物で、ボディは薄く、それでも鳴りが良いような特殊な構造、ネックも細く(太いバージョンもある)ひきやすいし、ステージで鳴らす為にハウリングキャンセル機能やピックアップも2種類搭載してミックス加減も調整可能な素晴らしいギター(笑)。
弦を外した状態。ブリッジについている白く線のように見えるもの、これがエレキで言うコマの部分で、エレキの場合はここを前後に動かしてオクターブ調整するのだが、アコギはビスで動くような作りになっていない。このブリッジ部分(弦が接している部分)を削ってオクターブ調整するのだ!
削る、ということは...
失敗したら元には戻せない!ということだ!!
まあ厳密に言えば削りすぎてしまったらそのパーツを手に入れてまたイチからやりなおし、となり非常に大変だ。
このコマ部分は接着とかはされていない。コキッと外れるはず。弦を張ればそのちからで外れることはないしね。調整しなさいよ、ということで外れるようになっているはず。
あらかじめチューナーで解放弦をチューニングしてから、12フレットの音が高くなるか低くなるか、そしてその狂いの量を把握しておく。12フレットの音が高くなってしまうのであればコマのネック側を削り、低くなってしまうのなら逆側を削るのだ。
もちろん弦一本ごとにその狂いは違うので、私は写真のように「だいたいこんなもんかな?」と削る部分に鉛筆で色を塗った。
そして板やすりで削る!
もうこの時点では勘でやるしかないので、少し削り足りないかも?と思えるくらいで弦を張って確認、削り足りないなら弦をベロベロに緩めて外してまた削る、というのを繰り返した方が安全。だが、勘の良い人ならそこそこ一発で決まるよ。ドンピシャじゃなくたって...ギターなんてそもそもチューニングの狂う楽器だし(笑)それを言っちゃあオシマイなので、ソコソコ合うくらいにはやっておきましょう!!
俺のゴダンの場合はこんな感じ。もちろん始めからあまり狂っていない弦もある。俺の場合は1弦は大丈夫だったのでノータッチ。
そして元の場所にカコッとはめる。
そして弦を張る。
最近はナイロン弦でもボールエンドがついている物がある。めんどくさいので俺もそういうのを探して使っている。以前はアリアから販売されていたが今回は見つからなかったのでアーニーボウルのものを張った。
ペグ部分への巻き方は写真を見てください。一巻き目を巻くと弦が締まる、って感じで巻き始める(エレキでも細い弦、1〜3弦はこうしたほうがいい)。なおかつあまり多くペグに巻き付けないのがチューニングが狂いにくくなるコツ。
チューニングは巻き付けてある部分が緩んだり元に戻ろうとすることで狂うことが多い。特にアームでベンドさせた時、チョーキングした時に起こる。 だからエレキはフロイドローズの場合はロックナットを使ったり、ロックナットでは無い場合はペグをロックペグやGOTOのマグナムロックにしたりするのだ。普通のペグの場合も極力、巻いている量を減らす人もいる。
アコギの場合も同様なのだが、エレキほど神経質にはならなくてもいい。ベントもチョーキングもほとんどしないし...
ただ、ペグでチューニングする場合は、かならず低い音からペグを回してチューニングしなさい!ってのも巻いてある弦がゆるんでしまうとすぐその後にチューニングが狂うから。ちゃんと常に緩んでいない状態にしてあげるという意味だ。
かくして、ちゃんとオクターブ調整したゴダンは気持ちよく鳴る。これが正解。もっとはやくやっておけば良かった。
しかし、まだ控えているアコギは数本ある...またそれぞれ出番が来た時にでも、ステージ直前にやろう(笑)。追いつめられないと宿題はやらないタイプだ。俺...
調整法の作業例 とても参考になります。
返信削除自分のエレアコもオクターブがチューニング合わず
いつもイライラしていましたが、結局牛骨のブリッジを
エレキと同じように微調整した位置に作るのが
正解だったんですね…。
購入したままの状態ではハイポジションの和音は合わない…
のが当たり前だったんですね。
コメントありがとうございます!
削除少しでも誰かのお役に立てればと思いながらこのようなブログやってますが…
励みになります。
自分はアコギでもエレキのようにハイフレットで弾いたりコード弾いたりするので
どうしてもオクターブチューニングが気になってたんですよ。
でも調整してからはストレスなくなりましたねー
サドルを削るという後戻りできない作業なので若干慎重さは必要ですが…
逆に削るだけでできるので
勇気があれば是非ともチャレンジしてみてください(笑)
確実に失敗したくないのならお店に相談するのがいいと思います。