自分は初めて買ったのは初代M-Box。Focusrite製のマイク・プリアンプが入っていて、結構長い期間使っていましたが、その音には満足していました。
しかしMac G4が安定しなくなり、思い切ってMac Proに乗り換え、それまで音楽にはOS9だったのでDAWソフトからなにから買い替えもしなければならなくなり、一時期に財布が急激に軽くなりました...
そしてM-Boxに不満も無かったので引き続き使おうとしていたのですが、いざ使ってみようとすると、DP8でうまく使えない。音が出ない。
色々検索してなんとか使えないものだろうかと調べたり試したが、どうも無理みたい。
そこで購入せざるをえなくなり、じゃあDAWと同じメーカーのものなら相性もいいだろうし、なんか録音の時のモニタリングもMOTU製のものなら便利、みたいなことが書いてあったような気がしたので(笑)、MOTUの安いMaicro Book IIを買おうと思ったのだが、いざ買おうとするとなかなか購入できない。ちょっと買い替えキャンペーンみたいなのを代理店がやっていて更にお得!なはずだったのだが、地元の対応できる楽器店に電話で問い合わせると、なんと「明日でウチ、閉店してしまうので...」と!!
その他にも色々と事件はあったのだがそこは大人なので省略して(笑)、こりゃどうも自分には縁が無い代物だったのかなと他のものを再検討することになった。
そこで初代M-BoxがFocusrite製マイク・プリアンプ内蔵だった、というのがキーワードとなって、Focusriteの製品にしようと思った。比較的安い価格のモデルが多いし、レビューなどを見ても割と評価も高い。2i2でも良かったが在庫がないとのことで、それなら将来モニタースピーカーを2セットにするかもしれないし、値段もさほど違わないのでと在庫のあった2i4(2in4out)を購入した。
赤くてかっこいい!!(笑)
しかし、実際にギターを弾いて録音してみるとやはりどうしてもレイテンシーが気になる。モニター用にミキサーをかましてレイテンシーさせないで録音してみると、モニター音がしょぼくて気がのらない(笑)。
プラグインのアンプシミュ、エフェクトをかけながらレイテンシーなしでギター録音できないかなぁ、できればモニターは加工した音で、録音は素の音であとでリアンプできると便利だな。
前置きがかなり長くなりましたが(笑)、そう、Line6/POD Studioシリーズのオーディオ・インターフェイスならそれができるんです。
一番シンプルで安いGXを買いました。
そしてGXには「POD Farm 2.5」というソフトが付属しておりまして、
これが非常にたくさんのアンプ・シミュレーター、エフェクト、キャビネット・シミュレーターなどなどを、スタンドアロンでもDAW内でのプラグイン・エフェクトでも使える。ちなみにGXは1万円を切る価格で買えるんですよ!なんてお得なんだ...
POD Farmをスタンドアロンで起動すれば、気軽にいい音でギターの練習ができる。聞くのはヘッドフォンでスピーカーからは出せないけど。チューナーも入っていてこれが感度・反応もよく、便利。
DAWで録音する場合は録音トラックの入力をGXに指定、マスターの出力もGXにする。
そしてスタンドアロンでPOD Farmを起動する。
音を好みの状態に調整して、いざ録音なのだが、
POD Farmのミキサー画面を見ると、SENDとして1-2と3-4が存在する。録音するギタートラックの入力先にもGX側の1-2と3-4が選べるようになっている。1-2側はPOD Farmの加工された音が録音できる。そして3-4側はPOD Farmで加工していない、素のペケペケギターの音が録音できる。
つまり録音する際のモニターはPOD Farmで加工したかっこいい音色で、録音はペケペケ素のギター音となる。(レイテンシーはわからないくらい。私の環境では感じなかった)ので、
あとでDAW側のエフェクト・プラグインのPOD Farmもしくは自分の好きなアンプシミュなりエフェクトでリアンプらしいことができるのだ。
これ、すごいっしょ!
しかも安いし!!
もちろんエフェクト・プラグインのPOD Farmは他のボーカルやシンセ、ドラムなどのトラックにも普通にかけられるのだから、単純にプラグインが増えたという事になる。
今までギター録音は防音ブースにアンプ鳴らしてマイク立てて...だったが、GXがうちにきてからは こればかり使って録音している。うん、便利すぎる。
ちなみにGX本体はすごくちいさく軽量。手の平サイズ。しかしあまりにも軽量すぎてギターをノリノリで弾いて頭を振ったり、ギター・アクションなど少し動きがあるとシールドやケーブルで本体が簡単に引っ張られ、机から落下することになる。
実はGXの本体下部には、ワイヤレスシステムのトランスミッタのように、ギター・ストラップに引っ掛けられるフックが付いている。
つまり、ヘッドフォンをつなぎ、ギターから短いシールドをつなぎ、PCにつなぐUSBケーブルを長いものにすれば、GX本体をギター・ストラップに装着して動き回りながらでも録音することができるのだ!
あ、僕は激しいアクションも動き回ることも録音の時はしないんで、机の上に置いてます(笑)。
あまりにも安く、便利で、感動すらしたので、オーディオ・インターフェースの購入する友人にオススメした。その友人は1台目の購入なので2in2outのUX1をオススメしたのだが、非常に快適に使用しているみたいだ。
Line6信者ではないつもりだが、このGXは文句無しの物だと思う。レイテンシーに悩むギタリストは選択肢のひとつにしてみたらどうかな?