2013年6月16日日曜日

DP8で録音、ミックス。Wavelab8でマスタリング。



 ちょっと、とある企画の為に。(わかる人にはわかっちゃうと思いますが(笑))だから作った音源は公開できませんが...

チャレンジというか、むしろDP8とWAVELAB8の操作を自分に強制的に覚えさせる手段として(笑)アレンジからミックス、マスタリング(というか音圧調整)。

 ある女性ボーカリストの歌素材だけいただいてDP8に読み込んで。

 アレンジ手順としては始めにMIDIのピアノだけで一曲、最初から最後までアレンジしてしまう。曲の長さや構成などをピアノ一本でだいたい決めてしまう。

 そこからドラム、ベース、シンセやギターにアレンジを分けながら修正、色付けをしていく。
 使った音源はドラムは当然BFD2、シンセ、ストリングス、ベース、ピアノにGoliath、ちょっとしたSEや一部ストリングスにMU1000、ギターはEpiphone DOT STUDIOをFender HOTROD Deluxで鳴らしてSHURE SM58で録音。

うわー、いったい何トラックあるんだ?(笑)
 



 ディスプレイ3面でも足らん!(笑)まぁこの辺は作業の仕方でもっと効率よく、画面が少なくともできるようにするべきなんでしょうけれども。
 ミックスは非常に複雑 (だがそこまでするべきなんでしょうね)。
 ボーカル・パートはメイントラックと一部そのダブリング(同じように歌ったトラック)。メインに対するハモりとそのダブリング。中間部のSE的なパート4声(これは必要に応じて一つをミュート)。それに重なる掛け合い2パート×各ダブリング。アウトロに3声×ダブリング。
 メインボーカル・トラックをアレンジの都合上、ドライ・パート(ノンリバーブ、ノンディレイ)と、ウェット・パートに分ける。
 それとメインに対するハモリパート (ダブリングは結果的にミュート)をひとつのAUXトラックに送る。ここはドライパートも存在するので各トラックでリバーブとディレイへセンド。
 他のボーカルトラックも同じように、固まりごとにAUXトラックに送り、一度にAUXからリバーブとディレイにセンドしたり。
 各AUXトラックから更にAll Vocal AUX トラックに集結。そこからOutPut1-2へ。

 楽器もギターのAUX(クリーン、ミュート、アルペジオ、歪み)、ストリングス(バイオリン、チェロ、中音、低音)のAUX、ドラムのAUX(スネア、バスドラ、その他)にまとめる。
  その他シンセパッド3種、ベースなどはそのままOutPutへ。
 各トラックのリバーブ・ディレイへのセンド 量や、カブらない周波数調節(EQ)、コンプやリミッターを調整して、音量バランスとってミックス。
 スピーカーで聴いたり、いくつかヘッドフォンを換えて聴いたり。やっぱモニター環境は大事ですね。全然それぞれの聞こえ方が違う。ヘッドフォンは一応モニター用にAKGのK271MkIIを導入したのですが。
 やはり、アンプを通したスピーカー、アンプからのヘッドフォン、Focusrite Scarlett2i4(オーディオインターフェイス)からのヘッドフォン、MacからのVRM-Boxでのヘッドフォン、それぞれでかなり聴こえてくる音が違う。ボーカルとバックのオケ、そしてそれぞれの楽器トラックのバランスも変わる。ヘッドフォンも数種類換えてみたりして聴き比べしたり。

 がんばってモニター用のちゃんとしたスピーカー欲しい...
 
 限られた時間の中の作業だったが、今までめんどくさくて逃げていた作業まで踏み込んでみた。
 と、いうか今まで音源を作るといってもプラグインエフェクトをまともに理解できていなかった。ギターを弾く時に使っていたエフェクターの感覚とはまったく知識が異なるし...
 自分の作った曲を後々バンドで演奏できるようにメンバーに渡すためのデモ的な音源として作っていたのが主たる目的だったから、今までは本当にそこまで踏み込んでいなかった。
 しかし、最近は若いボーカリストに曲を提供したり、演奏するのはともかくとして例えばオケを渡してそれを使ってもらったりすることもチラホラと。
 自分でできることを増やしてある程度、完成度の高い音源を作れるようになれば、自分の活動の幅も広がるし、色んな人の役に立つ!
エフェクトプラグイン。
空間系で空気感、広がり、一体感、なじみ感を出す。アンプシュミレーターで色んな音を歪ませてみる。EQで重なる帯域をカットして、聴かせたい所をブーストする。コンプレッサー、リミッターで音圧を平均化する。MS処理で広がりを出す。etc...........

 こういう効果が出したいからこのプラグインをこう使う。ということを少しずつだが以前よりも理解が深められたと思う。

 もちろん各トラックボリューム、パンのバランス調整が基本なのは言うまでもない。
センドでエフェクトに送った音の音量やパン、EQ処理なども今までより複雑にコントロールしてみる。ボーカルの聴こえにくい部分をボリュームオートメーションで書き込んでみたり。波形自体を切ったり貼ったりも。

 何度も何度も繰り返し聴いては修正、時間の許す限りミックスにあれこれ手をかけたが、マスタリングの時間も考えて(キリもつかないし)2mixしてwave形式で保存。
 ここまででDP8を閉じる。

 そしていよいよWavelab8での作業。

 ほとんど知識のない今の自分の状況。残された時間ももう少ない。
ので多くは望まず、今回は最低限なことを目標に、音量をギリギリ許されるまで上げること。そして音圧を上げること。EQで2mixがどう変わるかを確認する事。

 やはりWavelabも何が必要かってプラグインの知識だね。


 
 今回、使ってみたメーターとプラグイン。
メーターは普通にレベルメーターと、ラウドネスメーターってのを表示させておいたが、正直まだラウドネスメーターは訳がわからん(笑)
 レベルメーターはピークレベルがいくつだったのか表示が残るので限りなく0dbに近く、でも0dbを超えないように何度もピーク表示をリセットしながら確認。
 プラグインはEQ、マキシマイザー、マルチバンドコンプレッサー、ピークマスターを使った。よくわかっていないで複雑にいじくると収集つかなくなるので、今回はほとんどプリセットを呼び出しそのまま使用。それでも今までできなかった領域まで音が変わっていく。悪い方向ではない。 あきらかに今まで作っていた音源の最終型とは迫力も音量も違う。今後はもっと理解を深めてどんどん使っていきたい。

 ちなみにWavelab加工前の2mix波形がこれ。

 Wavelabで2mixを処理したあとの波形がコレ。







 明らかに波形の大きさが違う。もちろん今回はWavelabの作業をすることを想定してDPでmixしたので、DPでの2mixではあまり音量を上げないようにした。






 しかしスタインバーグのHPにちょっとしたチュートリアルというか解説があったのでプリントアウトして眺めながら作業したんだけど、0dbに限界まで近づく為にLevelerで設定するってなってたんだよね。でもLevelerのボリュームを0.001dbにしてもダメだったよ。んでどうもPeakMasterで設定するとクリップもしない。
 Levelerはボリュームを調整、その後にPeakMasterでリミッター的にピークを押さえる。って感じみたいだね。コンプやリミッターなどは一つで思い切りかけるよりもいくつか複合して使うといい感じになるようだ。もちろんそのひとつひとつに目的をもって使えば、ちゃんと自分の目指したい音に近づくことができるんだろうね〜。

 っつーかLevelerとPeakMaster、似過ぎ(笑)

 とりあえず作業終了してから次の日にWabelabのマニュアルをプラグインの部分だけプリントアウトした。やはり理解を深めてトライ&エラーを繰り返さなければ、使いこなせないんだなぁ。道のりは遠いががんばろう。


2013年6月1日土曜日

風邪で寝込んで

おとといあたりから、喉がすごーく痛くて、タバコもろくに吸えないどころか唾を飲み込むのも難儀。加えて鼻が詰まる。あまりの鼻声と咳、クシャミに今日は出社するも速効早退。
家でおとなしくしていた...
ちょうどいいやとmidi打ち込みテクニック!とか、ミックス、マスタリング、コンプレシピの書籍をベッドで読んでいた。
この手の本は一回さらっと読んでわかった気になっても全然理解してないもんで(笑)、こういう時に何度も繰り返し読んで、今後の実作業の時に使えそうなものをもう一回読みながら実行、ってなってはじめて「使えた知識」になる。
ちゃんと何回も繰り返し読んでみると、著者の言いたいことも結構わかってくる気がするよ。そしてはじめて書いてあるものを活かすことができるんじゃないかなと思う。
なんでもそうだが、上っ面だけをなぞったとしてもそれは理解とはほど遠くて、たとえばピアノの曲でショパンを弾こうというのならばショパンの気持ちを想像できなければもしくはそれ以上の自分の創造力がなければいい音楽にはならないと思うのさ。
ま、こんな本を読んでいると眠くなってちょうどいい(笑)。眠って汗をかいては起きて着替えて、の繰り返ししてた。
さすがに夕方になってもう眠くないなと思いつつふとギターを弾くと、なんだかダルい体ですこしボーっとした頭で、でもすごく音に対しては敏感というか純粋な感覚。なんだかギターを弾き初めてオリジナル曲とかを作り始めた頃のがむしゃらにわからない中を進んでいこうとしていた、一つ一つの音を無知ながらも拾っていっては自分の世界を作り出そうともがいていた、あの頃の感覚だった。
元気いっぱいの時にできる音楽もあれば、ションボリしてるときにしかできない音楽もある。
すべては人の中に、その原材料はある。
知識というものをテンプレートに考えたらその枠以上のものはできあがらない。教本の著者もそれは実は望んでいないんじゃないかなぁ?
考え方のヒントをあげるから、その先はこれを踏み台にして飛んでいきな!と言ってくれているのかもね。
教本を書くのも仕事なんだろうけどさ(笑)そういうピュアな考え方も音楽やってる人にはきっと多いんじゃないかな。
ご飯食べてまた寝よう。明日の朝は風邪も治ってスッキリと起きられたらいいなぁー。