先生の説明。別室で、入院したときの一週間前と、その日、一週間たったCTの画像を比べながら。
左足の血栓は膝の裏あたりからずっと足の付け根まで、左右の静脈が合流する手前までほぼ完全に詰まっていた。静脈は動脈に比べて圧があまりないので通常はつぶれているらしく、平行して走る動脈が丸い断面でくっきり写るのに対して静脈は見てもよくわからない。はずなのだが、私の左足の静脈、つまっている部分は丸い断面。つまりつまった血栓が血管を押しひろげている状態で、ずっと白く、つまっていることがくっきりと撮影されていた。
ひどくショック…
本来心臓に帰って行くはずの血液が静脈が詰まっているせいで充分に戻れず、血管から水分が染み出て足にたまり、足がパンパンに膨れ上がった、という状態だったらしい。どうりでまさに水風船のようにブヨブヨと膨れていた訳だ。画像からも足の筋肉と皮膚の間にずっと水が溜まって足が太くなっている様子がよくわかる。
そして一週間後の画像を見ながら、つまり現在の状況の説明が始まる。
血栓に関しては…残念ながら、一週間前とまったく状況は変わっていないと。
つまり薬では溶けなかった。詰まったまま。
しかし進行もしていない、悪化しているわけではない。
残念ながら、この先この血栓がなくなるということは考えにくいでしょう、だって…
ただ、絶対になくならないとも断言はできない。可能性はゼロではないし、血管というものはこうなった場合に自ら別のルートが徐々に発達して、もとのようにはならないが補っていくのだそうだ。時間はかかるらしいが。
腫れは、一週間左足を高くして、包帯グルグル巻きで締め上げて寝たきりだったのでほぼ正常な状態まで戻ったが、また歩くようになれば少し腫れたりするでしょうと。
まぁ…なんというか、奇跡は起こらないのだな。
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