2012年12月14日金曜日

記録10

血液検査から、先天性、遺伝性で血栓ができやすい体質なのかどうかを調べた結果、まったくそんなことはなく、原因としては10月1日の追突事故で左足をなにかにぶつけた衝撃できっかけとなる血栓ができてしまった。
そしてその後、一週間はほとんど歩けなくて横になっていた。それに加えて体調が、血栓ができやすくなってしまっていた。たとえば運動不足、脱水症状など。その期間にエコノミークラス症候群となり、血栓がたまっていったのではないか。
原因が事故にある、と言われたのはある意味、ほっとした。なぜなら自分に先天性で原因があるとしたら、事故の保険で治療費も休業補償も慰謝料も出ない。ものすごいことになるからだ。給料も出ず入院費と退院後の通院費用も自分で出さなければならないとなればおちおち寝てもいられないのです。
しかしはっきり原因が事故にあったとなれば堂々と主張ができる。保険屋さんと交渉できるのだ。
事故がなかったらこんな年末年始の仕事もプライベートも忙しい時期に寝たきりになる必要もなかったのだから…たくさんの人達に迷惑をかけることも。
そしてもうひとつ気がかりなのが、肺塞栓。
足から飛んだ血栓が肺に一カ所、詰まっている。幸いなことにまだ呼吸には影響がない。思い返せば一度だけ夜、寝てるときに胸が痛く苦しいことがあったが…
肺にはまず一本の太い血管が入っていく。そして一番目の分岐で右と左に別れる。次の分岐でさらに上と下、さらに三番目の分岐でまた別れて…の繰り返しで細かい血管が広がっていくのだが、その三番目の分岐後の一カ所で詰まっているのがCT撮影で確認できた。
残念ながらこちらの血栓も一週間ではよくも悪くも変わりはなかった。
薬で血液が固まりにくい状態にはなっていることが確認されている。薬の力を借りていればこれ以上血栓は増えないだろうし、詰まっている血栓もこのままだろう、飛ぶ危険性もおそらくないだろう、ということで、
腕の血管に直接入れていたヘパリンはその日でとりあえずストップ。飲み薬のワーファリンの量を細かくコントロールする為に細かく調整していく。ワーファリンは一生飲み続けることになるかも…
薬の量を決められるようになるまで時間はかかるらしく当分入院継続だが、トイレまでだった行動範囲は病棟のその階だけなら少し歩いてもよくなった。
腕から針も抜けたので、かなりそれは楽になった。ずっと自分の身体に針が刺さっているのはどうにも嫌だ。
しかし、まさかこんなことになっていたとは…自分の身体なのに、目には見えないがまったく予想にしなかった展開だ。2ヶ月近く原因がはっきりせず、痛みにかなり苦しまされた。正直疲れ切っていた。
しかしいつまでたっても良くならない左足は、血栓のせいだったのだ。なぜもっと早く気がつくことができなかったのだろうか。疑問に思って総合病院に行かなかったのか。いろいろ理由はそれなりにあったのだが、非常に悔やまれる。
仕方がない。人のせいにしてもしょうがない。
自分の身体、自分のこれからなのだから。

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